ナピュレの恋【完】
「ほっんと」


なつこは履いてたヒールを脱ぎミシミシいう椅子に立った。


「え?」


秀二が突然椅子に立ち上がったなつこを見上げた。


「バカはバカ同士お似合いだわ」


「なっ…!!」 「ちょっと!!」


秀二と彩花の焦る声。


なつこはまだ残っていたアイスココアを秀二の頭の上からかけた。


「熱いものじゃなかっただけでも感謝してほしいくらいだわ」


なつこは椅子から降りヒールを履きカツカツと音をたて仕事へと戻った。


もちろん周りが騒然となったのはいうまでもない。
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