吸血鬼と歌姫と


「どうしたの?」


ホールを任されていた可愛い高校生の2人に尋ねた。



「あ、先輩。変な男の人がさっきからずっとこっちを見てるんです。」


2人が指差す方向を見た。





うわっ。


昨日の危ない人だ。


ルキって言ってたっけ。


歌声を褒めて貰ったからって、
これ以上関わりたくないな。



彼が私に気付く前にキッチンに戻ろう。




私が一歩足を踏み出すと

彼は私に気付いて、店内に入ってきた。
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