シングルベッド
だ、誰……??
恐る恐るドアを開けると、隣の家の男の人だった。

「あ、夜分にすみません。今、警察が出て行くのが見えたから、気になって」

「実は…、空き巣に入られて。今、取り調べが終わった所なんです」

「えっ、空き巣!? ちょっと、中入っていい? うわ、これは、ひどいなぁ~」

荒らされた部屋を見て、驚く彼。寒さと、泥棒に入られたという恐怖で、思わず、ぶるっと身震いする。朝まで、ひとりで過ごさなきゃいけないなんて……。

「大丈夫?」

「……あ、はい。すみません。何か、急に怖くなっちゃって」

「あの……、よかったら、うちに来る?」
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