ETERNAL LOVE






☆






朝の弱々しい日差しの中――

正門に吸い込まれるように入っていく生徒達


その中には 綾と拓斗もいる




彼女の足は だいぶ治り 自分の力で歩いていいほどに回復した

しかし 拓斗は相変わらず心配して いまだに家まで迎えに来てくれる



『ねー、もう歩けるからチャリで送ってくれたっていーよ』


「別にいーだろ?」




自転車をこぎながら なんだか不機嫌そうな声で 返事をする 拓斗


『別に、いーけど…』


「そんなに俺に迎えに来てもらうのが嫌なのか?」


『ち、違うよ!』





『とんでもない』と言わんばかりに 綾は即座に否定する


拓斗と一緒に登校するのが 嫌なのではない











ただ…――




「じゃー…、いーだろ?」


『うん…』









――彼の背中に抱き付きたくなってしまう…

――もっと近くに行きたくなってしまう…

――この胸の高鳴りが 止まらなくなってしまいそうで 少し怖いんだ――
























< 69 / 75 >

この作品をシェア

pagetop