告白、1分前。
よっ掛かるフェンスは風と一緒に少し揺れて、ドキドキする心臓の音を少しだけ消してゆく。




その時、向こうのほうに見えるたった1つしかない扉が開いた。



ドキッとして、フェンスから体を離して立った。



「あれ?実羽さん?」


でもそこにいたのは先生で、あたしの待ってる人とは違った。


…。


「先生どぉしたんですかぁ?」


少しだけ緊張がとれて、あたしは先生のところへ向かう。



「私、日直だから一応見に来ようと思って。よかった確認して。」


先生は、あたしのことを閉じ込めなくてよかったと、そんなことを言うと去っていった。




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