”愛を知らないキミへ”

春宮 蒼空


入学式から10日。

「 美桜-!! 次移動教室だよ!! ]

「 ほんと? ちょっと待ってて。 」




・・・友達が出来るか不安だったけど、
入学式の翌日、ある女の子が私に話しかけてくれた。

『 美桜ちゃん・・・だよね!!
  よかったら一緒に帰らない? 』 

・・・その一言で、
どれだけ私は救われただろうか。

中学の頃から引っ込み思案の私は、
積極的の声をかけれなくて、
辛い思いをしてきた。


・・・だから葵には、本当に感謝いている。


「 美桜ー? 何やってんのよー。
  遅れるわよ? 」

「 ・・・あっ ごめんごめん!!
  今行くー。 」

ドアにもたれ掛りながら
私を待っていてくれた葵のもとへと、私は走った。


< 8 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop