転校生のカノジョのヒミツ

「林田くん!」

それは突然の事だった。

一方雪菜が教室に入ってきた。

走ってきたようで、ドアが物凄い音をたてた。

多分中身は、

「はなさん?」

「林田くん、来てください」

クラスメイトたちのざわめき。

「おう」

おれはそれを無視して、はなさんのもとへ駆ける。

例によって、またはなさんがタクシーを呼んでいたので、それに乗る。

「この体と彼女の接続が切られました。もうわかってると思いますが、彼女がこんな事をして、校長が孫娘のわがままをここまで聞いていたのは・・・」

「言わないでくれ!答えは聞きたくないんだ。」

初めて、大声を出した。

その時、

「私、初めて林田くんの気持ち聞いた気がします。」

はなさんはその場に似合わない笑顔を見せ、

「この十日間ありがとうございました、楽しかったです。」

そして病院に俺たちは辿り着いた。
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