学校の地味子はアイドル【完】



「・・・。」


「・・・。」


なんかしゃべらなきゃ。どうしよう。


すると結城が口を開いた。

「花梨、ちがう女とキスしてごめん。」


「うん」


「あと花梨目瞑って?」


「うん?」


言われた通りに目を瞑った。すると薬指に冷たいものがはまっていた。


「?」


「花梨、一年目おめでとう」


あたしは思わず涙が出た。嬉しかった。すごく嬉しかった。


あたしの指には指輪がはまっていた。



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