heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「……っ…姉ちゃん……」
今すぐくずおれてしまいたい体を叱咤して、そっとガムテープを剥がして、姉ちゃんを縛っているビニールテープをほどく。
「姉ちゃん!!!!」
姉ちゃんの肩を抱いて呼びかける。
「…ん」
やっと開いた瞼からのぞく瞳に俺が映ったかと思うと、
「っ!きゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!いやぁぁあぁああぁぁあ!!!!」
物凄い剣幕で暴れ出す。
苦しさが辛い。
「姉ちゃん!!!!俺だよ!はるきだよ!!!」
俺の方に何とか顔を向けさせて分からせる。
「………………は…るき…?」
もう一度瞳に俺が映って、一気に歪んだ。
「はるきっ!!!!」
姉ちゃんは俺にしがみついて泣いた。