heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「なんで…言わせてくれないわけ?」
あたしの肩に顔を埋めて、寂しそうな、消えてしまいそうな声で言った。
でもそれに乗るつもりはない。
「…今それどころじゃないし…ちゃんと大切な子にいいなよ。」
っ!
言い切った途端にギュッとますます抱きしめられる。
「俺に大切な子は二度とできないよ。璃花以外に。」
なに馬鹿な事言ってんの?
「馬鹿じゃないよ…本気。」
耳元で囁く甘い声に力が抜けそう…
早く離れないと…
必死にもがく。
「…っ!」
耳を軽く噛まれて、そのまま首筋へと吐息が下りていく。
「はるき君…!」
本気で抵抗しても動じないはるき君に、あたしは泣きそう。