heart and cold~私には貴方だけ~【完】





そして少しずつ、その綺麗な顔が近づいて…─



『ピーンポーンパーンポーン!』



ビクッ!!!



『藤原先生、藤原先生、至急職員室にお越しください。繰り返します…』



一気に、そこにあった2人の空間が破られて、元のいつもの廊下になっていた。



そのことに少しホッとして、はるき君をチラッと見る。



心なしか、顔に影が差しているように見えて怖い…?



「じゃあ、教室に戻ろうか」



あたしはキスをする事がすべてじゃないと思っているから、気にせず切り替えた。



「駄目。」



「え?」



グイッ



ガラッ



ピシャン!





< 243 / 346 >

この作品をシェア

pagetop