heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「キスする。」



気づけばあたしの顎にはるき君の手が添えられて



グイッといきなり力を入れられて、前を向かされる。



「そんな直球に言わないでよ…」



真顔もついに崩されて、頬が熱くなるのを感じた。



「聞いてきたから答えただけ。」



チュッとリップ音が響いた。



「ヒャッ」



頬がくすぐったくてつい色気のない声が出る。



「璃花が可愛くて、」



そう言って、頬のキスした辺りを優しく親指の腹で撫でながら


妖艶に微笑んだ。





< 245 / 346 >

この作品をシェア

pagetop