heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「そんな言い方して…」
なにやらはるき君の呟きが聞こえた。
「え?」
「ううん、なんでもない。というか璃花は言ったことないんじゃないかな?俺に言わせておいて何も言ってくれないわけ~?」
「いやいや多分言ったよ!それに、そっちが勝手に言ってきたんでしょ!」
「璃花が言わせたみたいなもんだよ。」
「勝手に言ったよ!」
「言わされました~」
「違うって……ッ?」
気づいたらまた顔を両手で包まれていた。
はるき君の顔のドアップが。
「そんな言い方されるとキツいんだけど。」
え?
もしかして傷つけてしまった…?
「違う違う。」
顔に出ていたらしく、おかしそうに微笑まれた。