heart and cold~私には貴方だけ~【完】




もしかしたらこれが『恋』なのかもしれない…



やっと見つけた…



そう思っていたのに、名前を言った途端に彼女の態度が急変した。



さっきまでの心の底からの表情と違って、いつも教師や生徒にするみたいな作り笑いで…



お礼を言われたものの、俺から逃げるように去っていった。



どういうことなんだ?



感情がわかるはずなのに、そのときだけはわからなかった。



でもいいんだ。



とにかく俺は、夏目 璃花に特別な気持ちを抱いたんだから、彼女を諦めたくない。





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