heart and cold~私には貴方だけ~【完】
おでこがひんやりしている気がして目を開けた。
「璃花?大丈夫?」
仕事用のスーツを着たお母さんが、ベッドにあごを乗せてそこにいた。
うん。と頷く。
ちゃんと布団を掛けられ、おでこには冷えピタ、ベッドの近くの折りたたみ式の小さなテーブルには2リットルペットボトルのポカリとグラス。
「…いつ帰ってきたの?」
「さっきよ」
さっき?
さっきにしてはポカリとか用意早くない?
うちにポカリとかいつも置いとかないし…