heart and cold~私には貴方だけ~【完】




おでこがひんやりしている気がして目を開けた。



「璃花?大丈夫?」



仕事用のスーツを着たお母さんが、ベッドにあごを乗せてそこにいた。



うん。と頷く。



ちゃんと布団を掛けられ、おでこには冷えピタ、ベッドの近くの折りたたみ式の小さなテーブルには2リットルペットボトルのポカリとグラス。



「…いつ帰ってきたの?」



「さっきよ」



さっき?



さっきにしてはポカリとか用意早くない?



うちにポカリとかいつも置いとかないし…





< 85 / 346 >

この作品をシェア

pagetop