猫かぶりの年下くん
あたしはまわりに幹斗がいないことを確認して、涼が婚約者ってことを幹斗に言うべきか相談した。


涼に裏の性格があることは隠して。


「え!?茜、婚約者…」


あたしは萌花の口を手で塞いだ。


「ちょっと…萌花!」


あたしは手を離し言った。


「大声で言わないの!」


「ご…ごめん!それにしても…難しいね…。」


やっぱり…。


「でも…言うべきじゃないかな?」


え…?


「もし高城くんが知った時に『なんで言わなかったんだ』ってなったら…茜困るでしょ?」


確かに…。


幹斗がどれだけ優しくても何が起こるかわからないし…


それが原因で別れるとか嫌だもん…。


「ありがと!あたし今から言ってくるよ!」


「い…今から!?」


時間はまだ昼休みあるから大丈夫!


「ちょっとでも早いほうがいいでしょ?いってきます!」


あたしは友達としゃべっていた幹斗を呼び出して前に話した人気のない場所に行った。


「幹斗…話があるんだけどいい…?」


「…うん…。」


幹斗…今日元気ない…。


なんかあったのかな…?


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