愛しい人へ【短編】

【2】

≫≫≫≫≫


屋上で。

「ぇえ!?まだエッチしてないの!?」




友達がすごくビックリしてる。

付き合って半年。

遅いのかな?



「変?」



私は牛乳を飲みながらパンをかじった。




「うん!すっごい変!私一ヶ月たたなかったよ?」




平然と言う友達に私がビビる。




気になってしょうがなかった私は思い切って緑に話した。




「ねぇ緑?」



モジモジする私に緑が


「ん?なんかあった?キスしてほしいの?」


って飴をなめながら言ってきた。



「緑は私とエッチしたくないの?」




きっと今。顔真っ赤だ……


ガリッ



飴を噛んだ音がした。




「私…緑とならいいよ?」


私は思い切って言った。



そしたら手を握って緑が真剣な顔をして私をみた。




「………したいよ。………でももし妊娠したらどうするの?避妊するの?産むの?エッチするってことは新しい生命を生み出す事でもあり、生命を殺すことにもなるんだよ………」



手を話した緑が私の両肘を両手で掴んで話した。



「男はエッチすれば気持ちいし、満足するかもしれないけどね?女の子は気持ちいとか満足じゃ済まないこともあるんだよ…………」




自然と涙が頬をつたう。




大切に思ってくれてるんだって感じが伝わる。





大好きだよ……………って心から思う。





≫≫≫≫≫
< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop