愛しい人へ【短編】
「?緑?どうしたの?」



私はハンカチを手に取り緑の濡れた頬をそっと拭いた。



やっぱりいらなかったのかなぁ…?



うれしくなかったのかなぁ……?




「グスッ……ぅっうれしくてっ……ゴホッ…貰えないかと思ったぁ……」




そう言う緑が可愛かった。


この前からもう分かってたのかな…


神様は教えてくれないからイジワルだよ………




≫≫≫≫≫



もうバレンタインチョコをあげる人もいないよ………


ねぇ緑。



私、ずっと恋することしかないんだよ………



恋は一人で出来るけど



愛は一人じゃできないんだよ………



何度も忘れようとして他の人と付き合ったけど


他の人でしかないんだ。



いつも緑を思い出しちゃうんだ。
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