奏でる場所~SecretMelody~
~奏side~

陽輝が…帰ってきた。



ずっと、心待ちにしていたこの時。



皆と騒いだ後、2人きりになった、奏達。



奏は陽輝の手を握った。



すると、陽輝は微笑む。



「奏。お待たせ…。」



さっきの…皆の前とちょっと雰囲気の違う陽輝。



「ありがとうっ…陽輝。



帰ってきてくれて…ありがとう…!!!」



「遅くなって、ごめんな?



あ、そや。



俺、奏とやりたいことがあるねん!



今から、ちょっとついてきて…?」



「え?」



向かったのは…あの音楽室だった。
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