奏でる場所~SecretMelody~
幸せな時間はあっという間に流れてしまうもので。



いつのまにか、曲は終わってしまっていた。



「ははっ。奏、泣き過ぎ…っ」



陽輝の声はいつもより優しくて…。



奏の胸がキュンって。



「ありがとう…ありがとう…陽輝ィー…っっ」



奏は陽輝に抱きつく。



陽輝は奏を両手で受け止め、背中をリズムよく叩いてくれた。



「これからも、ずっと、一緒やで?」



「うん!」



「一緒に笑いあおうな?」



「うんっ!」



「…一緒に…奏で続けよな…?」



「うんっっ!!」



陽輝は奏に優しく頬笑みかける。



奏も優しく頬笑みかけた。



「奏?今、幸せ…?」



「うん!すっごく…すっごく、幸せだ!!」



「…クスッ…俺も、幸せ。」



陽輝、奏と出会ってくれてありがとう!



恋に落ちて、気持ちをぶつけてくれて、ありがとう。



奏の…願いを叶えてくれて…ありがとう!



沢山の幸せを…ありがとう。



陽輝が奏の顎をあげ、頬に伝っていたものを拭き、距離が0になった瞬間。



「…んっ…」



口から感じる、陽輝のぬくもり。



――――初めてのキスは…“幸せ”の味がした。――――







―END―
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