奏でる場所~SecretMelody~
「よっしゃー!!拓斗に初勝利!拓斗、明日アイスおごりな!」



「はいはい 笑しゃーねーな」



やっとババ抜き終わったんや。



颯が嬉しそうにピョンピョンはねる。



「よし!次は陽輝も強制参加!!」



えー…めんど。



「陽輝に選択肢はありません!ってことで拓斗、3人分!」



「はいはい。」



強制参加とかひどいー泣



――――――



「おもしろくない!」



俺達は7並べ、大富豪、神経衰弱――とやり、そしてその全てを俺が制した。



「もー、俺止ーめた!!」



トランプを床に投げ捨て、颯はベットにもぐりこんだ。



「えー…。」



「ってか、お前が陽輝を強制参加させたんだろーが。



調子に乗った颯が悪い。」



拓斗が言うと颯が布団から顔を出す。



「だってだって!



陽輝はせこい!!



顔がよくて、スタイル抜群、性格100点満点だし、天才的に勉強も出来て…



そのうえトランプまで…。」



そんなん言われても…なぁ…。



「もー嫉妬はいいから俺達も寝るぞ、陽輝。」



「お…おぅ…。」



…んー喧嘩…?



ま、颯寝たら、明日には忘れてそうやし…いっか。
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