愛、SOUL
あたしの前から、
いなくならないで…!
「直人!!」
くるっと振り返る。
あたしの大好きな
人に向かって走った。
でも、抱きしめない。
直人はあたしじゃ
ない人のものだから。
1メートルくらいの
位置で止まる。
「…これが、
これが最後なら、
あたしからも言いたい。
さよならなんて
したくない。
もう会えないなんて
思いたくない!
直人が大好きだから、
このさき永遠に、
直人のそばにいたかった。
それが叶わないなんて
今は思いたくない!