となりのアイツ
お母さんはため息をわざとらしくした。

「じゃあ…買い物している間に近所に人にあいさつをしてこれはあげてくれない??」

お母さんが指を指した方向にはテーブルの上に10個ぐらいの箱が置いてあった。

「え──!??なんでうち行かないとあかんのよ!!普通親が行くもんでしょ??」

「もうお母さん達はあいさつしてきたのでも肝心な物を渡すの忘れてたの!!」

私はたくさん積み重なってある箱を指でさし…

「大事なのってあれ??」

「そうなの!!これを渡しながら『これから色々お世話になると思うんでちょっとした物ですか。もらってください』っていうの!!わかった??」

「わかったよ─。言えばいいんでしょ!!」



そんなことでお母さん達が出掛けてから私はお母さんに言われた家々に行き…箱をプレゼントして名前を言った。
出てくる人はおばさんばかりで長話になる家がほとんどで私はもう嫌気がさしていた。




…・・・そして1番最後…感じが悪い奴がいる家の目の前にいうる。
家が隣同士なんだからあいさつしなきゃいけないのは…当たり前か…心の中でため息をついた。

ふぅ─ん…長崎っていう苗字なんだ…
って!!なに私アイツのこと気にしてんの!!アホか!!

まぁ…多分あいつは出ないから…おばさんだろう…。


そしてチャイムをならした。

ピ──ン──ポ──ン──♪


…でないな…?出掛けているのかな??
帰ろうかな─でも渡さなかったらお母さんになんか言われそうだし…怒ると怖いんだよな─お母さん。

もう1回チャイムを鳴らすと2回から降りてくる音がした。

ガチャ…

ドアはゆっくり開いた。

やっと出たと思ったら私はびっくりした…。



ドアを開けた奴はあの感じが悪い男だった。


< 6 / 23 >

この作品をシェア

pagetop