逆らいたくない
「あーあー…」

畠山君の視線が、私の足元に注がれる。

「太股まで垂れてきているじゃないですか…」

「やっ…」

春も近づき、比較的暖かい。

私は今日、ミニスカートを穿いてきていた。

いや、正確には畠山君に『ミニスカートを穿いてくるように』と命じられたのだけど。

服装から髪型、アクセサリーに至るまで、私は畠山君の指示通りにする。

主の好みに添うのは、隷属する者として当然の事だ。

そして装飾以外にも、彼の命令は絶対。

私達二人以外の人がいるこんな街中でも、どんな行為でも、私は従わなければならない。

どんなに恥辱に満ちた命令でも。

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