愛のカタチ~上~
~竜哉seed~
姉貴が五月蝿いから仕方無く入った高校
入学式を逃したからか転入の形になったが
教室へ入り(高校へ来て良かった)と初めて思えた
可憐で優しげでどこか切ない表情の
"女"を見つけたからだ
席は離れたが彼女から目が離せなかった
「なぁ、アイツの名前は?」
昼休み、気が付いたら側に居た女に質問していた
「"雨宮結実"?あの子は辞めときな、呪われるよ?」
(呪われる?あんなに綺麗なのにか?)
名前を知った上でもう一度彼女を見る
教室の端で小さく一人で弁当を食べる彼女…
俺はまだこれが恋だとは…知らなかった