あの子





「くそ、城山に貰う!」

「パン代出すよ、はい」



私は小銭をチャラチャラと何枚かかいくんに渡した。




「…インターハイ」

「ん?」




かいくんは、やけにわくわくした表情で私が渡した小銭を握った。



「そこで、プレーできるといいな」



迷わず私は、うなずいた。











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