背伸び恋愛日記


「素直になれよ。

今のままじゃ、お前は前に進めないだろうし、
ひなちゃんとゴールインも無理だろうね。」

「…うるさいと言っただろう。」


「おー怖い怖い。

んまそんなのんびりとしてんなら、
俺はひなちゃん気に入ったし
ちょっと遊んでみよっかな~。」

ギロリとにらむ。

知ったような口をきくな。

いつもそうだ。

だけど、涼平以外に俺のことをわかってくれてるやつなんて
いないのだということも、
俺はよくわかっている。

助言かと思ったらただの嫌味だったり…。

だけど、助言は俺を前進させ、嫌味は俺を動かす力となる。

「近々デートにでも誘ってみるかな♪」


「…勝手にしろ。」


「りょーかい。
勝手にするね~。」


また涼平がニヤニヤと笑う。
手をヒラヒラと振ると、涼平は生徒会室を出て行った。
< 21 / 79 >

この作品をシェア

pagetop