背伸び恋愛日記


「というわけで、
ひなちゃんと俺は土曜日にデートってことで。

あ、待ちあわせは学校のすぐ近くのカフェで。

横顔の女の人のマークが目印だからね~。」


ああ、あそこか。

と、学校周辺の建物を思い出して納得する。

というか、強制なのですね…。

そして土曜日って、明日じゃないですか…。


「くれぐれも不健全なことはしないように。」


そうピシャリと言い放つと、
会長さんはマグカップを持ったまま生徒会室を出て行ってしまった。

…あたしのことなんて、気にもとめてませんよね。

そうですよね…。


「落ち込んでるね~。

俺じゃなくて新がよかったんでしょ?」


「えっ、いやそんな…。」


「別にいいよ、隠さなくて。

最初からなんとなくだけどわかってたし。

ま、その方が燃えるし、ね?」


また綺麗なウィンクをどうもありがとう。

でも何を言ってんだかわかりません…。
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