背伸び恋愛日記


「キツい言い方してごめんね。

まだ入ったばかりだけど、
ひなちゃんが新を好きなのは痛いほど伝わってくるよ。

…だから、少しでも息抜きしてほしくてね。」


優しすぎる先輩。

ずるいなあ、ほんとに…。


「オムライス食べたら電車で街のほうでお買い物でもしようか。

…だから、大丈夫。」


”大丈夫”

その言葉が凍った心を溶かすみたいにじーんとしみる。


新先輩を好きでいていいから、”大丈夫”

新先輩のことが好きでも
涼平先輩とデートをしても、”大丈夫”




泣いても”大丈夫”


大丈夫の一言で、あたしの涙腺は崩壊した。

自然と涙がこぼれた。


< 36 / 79 >

この作品をシェア

pagetop