背伸び恋愛日記
Chapter3



月曜日の生徒会。

空気が異様なことは、
一目瞭然だった。

いつもじゃれあってる新先輩と涼平先輩も無言。

藤堂先生は淡々と仕事をこなしてるだけ。



「…ひなちゃん。

資料片付けるの、手伝って。」


助け舟を出したのは涼平先輩。

いつもは明るい先輩も、
今日は少し暗い。

はい、と返事をして先輩の向かい側のソファに座った。

山積みの資料を、手作業でクラスごとに分けていく。


その間も、沈黙は続いたままだった。




< 52 / 79 >

この作品をシェア

pagetop