俺様社長は左手で愛を囁く
呆気にとられてる私の横で、

どんどん進めていく美香。

・・・

「ちょっと、やめなよ」

「うっさい!」

「・・・」

・・・

こういう強引な所は、

翔と似てるかもしれない・・・

・・・

何やら電話をした美香は、

秀明と会う約束を交わしたようだった。

・・・

「今度の日曜日。

この人に会うからね?

冬美も一緒に」


「…私も?」


「当たり前でしょ?

そいつの本性、見せてあげる」


「・・・」

困惑する私にお構いなしに、

美香は満足げな顔だった。
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