俺様社長は左手で愛を囁く

美香side

・・・

ったく、やっと来たわね?

・・・

宣伝部の入り口で、

私を呼ぶ不届き者。

・・・

私の大事な親友を泣かせた張本人。

私は冷たい態度で、

神宮寺翔社長、いえ、翔のバカ野郎を

あしらってやった。

・・・

でも、私の冷たい態度には、

全く動じる気配はない。

この男は、

本気で冬美の事を好きなんだ。

話してる最中に感じ取れた。


だからと言って、

そう簡単に居場所は教えない。

ちょっとは反省しろって言うの!

冬美の態度は、明らかに、

翔へスキスキオーラを出してたはずなのに。

それに気が付かないなんて鈍感すぎ。

・・・

散々懲らしめたつもりの私は、

少しだけ満足して、

冬美の居場所を教えた。

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