俺様社長は左手で愛を囁く
…なるほど。

綾野さんの言葉に納得した私。

「そういう事だから、

今から行くぞ」


「はい・・・でも、

運転手は、どうするんですか?

綾野さんがいないんじゃ・・」


実は私、この歳で車の運転免許を、

持っていない・・・

都会は、交通の便がいいから、

必要ないと思って・・・


「それは大丈夫、自分で運転するから」


「え、そうなんですか?」

驚く私に、翔は微笑んだ。


「いつもの事だ、

綾野が無理な時は、自分でしてる。

綾野以外の運転は信用できない。

だから運転手は雇わないし、

綾野が出来ないときは、自分でしてる」


「・・・」


「ほら、ボケッとしてないで、行くぞ」

「・・あ、はい」

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