俺様社長は左手で愛を囁く
「早乙女さんを苦しめる為に、

社長の傍に行かせたんじゃないのに」

私の頭上からそんな声が聞こえた。

・・・

「…綾野・・さん」


そう。

私を慰めているのは、

社長の信頼してやまない、綾野さん。

・・・

「貴女の幸せが、

私の幸せだったのに・・・

もう、自分の気持ちにウソをつくのは止めた」



「・・・え?」


「ずっと、貴女だけを見ていた。

私は、冬美さん、貴女が好きでした」


・・・

突然の告白に、

困惑する。

その告白に、

どう応えればいい?

頭の中は、真っ白だった。
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