〜Story of one day〜
デブじゃなくなる。ブスじゃなくなる。


そう思って続けるのになんであたし痩せないの?どんどん醜くなってる。



最初は家だけだったのに学校でも吐かなきゃいけない義務が襲う。




そしてとうとう学校のトイレでも指を入れて吐いた。



やめられない。止まらない。

でもそれを止めてくれたのが咲紀だった。




「風香、何やってるの?」




お弁当を食べ終えてすぐに教室から1番遠いトイレに駆け込む。

そしてコトを終えて出たあたしのまえには肩を震わせた咲紀。



ゆっくりあたしに近づいてそっとあたしを抱きしめた。




「こんなことして自分を傷つけても何もいいことないよ。赤ちゃん産めなくなっちゃうかもしれない。もうやめよ」




なんで泣いてるの?あたしただ自分のために自分が綺麗になりたいためにやってるだけ。

咲紀が泣くことなんてないんだよ。
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