闇と光 弍


今さら、なんでアイツから…。

私は、恐る恐る電話に出た。

「遅いなぁ。なに?デートでもしてたの?
それとも、怖かったとか~?」

そう言って、電話越しで笑う。

「今さら、何の用?」

「ヒドイなぁ。仮にも婚約者だった人に対してさ?」

「今さら何の用よ!!」

私は、用件を言わない小野田に声を荒げた。

< 142 / 369 >

この作品をシェア

pagetop