闇と光 弍
「私、キスがいやなんじゃなくて…。
その、私ばっかりドキドキして。
流星は、余裕そうだし…だから、「俺、そんな余裕にみえる?」
流星は、私の言葉を遮り聞いた。
「う、うん…」
その瞬間、フワッと優しく包み込まれた。
「りゅ、流星!?」
「俺、余裕ねぇ」
そう言って、私の顔を自分の心臓に持って行った。
そこから聞こえるのは、速い鼓動。
私と同じくらい。
いや、それ以上速いかもしれない鼓動が、そこから聞こえてきた。