闇と光 弍


「あか、ぎ…」

「だから、んな改まんなくていい」

小野田は、小さく笑った。

「隙があったら、愛莉のこと奪いに行くからな」

「いつでも来いよ。愛莉はぜってぇ渡さねぇ」

「俺が入る隙んてねぇってか」

「当たり前だ」

「でも……なんかあったら遠慮なくもらう。
愛莉のこと、泣かしたりしたら許さねぇからな」

「泣かさねぇよ」

絶対に…。

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