闇と光 弍
代わり

「愛莉ちゃん…。
流星なんかやめて、俺にしない?」

「えっ!?」

予想外の言葉で私は驚いた。

冗談だと思った。

でも、楠の顔があまりにも真剣で…。

冗談じゃないんだって思った。

「俺なら、愛莉ちゃんを悲しませるようなことはしない。

もう、流星に振り回されて悲しむ愛莉ちゃんの顔は、見たくないんだ…」

そう言って、苦しそうに顔を歪めた。

「くす、の…」

「流星の代わりでもいいから…」

"代わり"



流星も、私を秋華さんと重ねてたのかな…?

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