『愛してる』って囁いて。
『...今そっち行くから!』
真菜がそう言った後、電話が切れた。
真菜...、来てくれるんだ......。
私は服を着て、真菜を待つことにした。
───そして約10分後。
ピンポーン......
あ...、来た......。
「葉月っ...!どうしたの!?」
ドアを開けると、息を切らしている真菜がいた。
こんなに急いで来てくれたんだ......。
「真菜......」
もう...、こんなに泣きたくないのに......。
「...上がるね?」
私は真菜と一緒にリビングへ向かった。