チョコ・メモリーズ
隆…さよなら…



安らかに眠って下さい。



私はもう頑張れません。 って言ったら怒られちゃうかな?



そうだよね…今隆が望んでる事は…





5年後




隆が他界して5年がたった。


長かったようで短かった。


私は今でも頑張ってます。





まだチョコは食べてません。



失いたくないから。



まだ残された君はこのチョコ。






手の温もり。





あの聖なる雪の夜の物語は静かに幕を閉じた。




でもそれは悪い事じゃない…



だって、これはスタートだから…





手を伸ばしても届かない事はない。




いつでも手を取り合える。






だって君は0じゃない。





君はまだ足跡を残してる。





チョコの店




教室




屋上




神社




そして・・・チョコ。



手の暖さ。



声の優しさ。



天使のような笑顔。





なんて言ったらクサいケドね。





しっかりと刻むよ。





そっちでは風邪ひいてない?



浮気してない?



私が他の人と仲良くしてたら怒られちゃうかな?





私は日記を書いた。




君との一部始終を。





題名は、チョコ・メモリーズ





今ふりかえると、 チョコみたいに甘かった気もするし、
カカオ豆みたいに苦かったりもする。






でも誓います。





大好きです。





ずっと大好きです。





あるバレタインの―












聖なる雪の物語






~end~
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