ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
受話器越しに聞いた君の声
朝、いつものようにホームで電車を待つ。少しだけ髪の毛と息を整えて。


電車が来て乗り込むと見つけた彼の姿。



知ってるんだ。あたしが来るとすぐにイヤホンさりげにしまってくれるところ。




さりげに近づいて隣に並ぶ。




「おはよ」




「はよ」




「いよいよ明日は文化祭だね。楽しみ」




「どうせ楽しみは食いものだろ。腹ペコさん」




「あーっ。ひどい。ちゃんと他も楽しみあるもん」




ほっぺたをプーッと膨らますとクスクス笑うからついあたしも笑っちゃう。
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