約束の空【完】

「や…らせていただきます…。」


言うしかなかった。


クラスの男子からは歓喜の声が上がった。


だけど


「琴海。オレは強制したくないんだよ。イヤならちゃんと言いなさい?」


先生はあたしのことをちゃんと考えてくれてるんだ。


それだけで胸がイッパイになった。


だから


「先生。あたしイヤじゃないです。やります!」


そう答えた。
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