Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】


が、言葉が出てこなかった。



「……あっ、
 兄貴が……」




何度もそれを
繰り返しつづける
俺を、傍にいた唯ちゃんが
落ち着かせるように
抱きしめる。



唯ちゃんの暖かい体温が
流れるように伝わってきて、
息苦しさから解放される。



「雪貴?

 隆雪がどうした?」



電話の向こう、
託実さんが心配そうに
俺に話しかける。


「すいません。
 取り乱しました。

 さっき、兄貴の主治医から
 電話が入って兄貴、急変しました。
 
 俺も今から、病院に向かいます。
 
 託実さん、
 他メンバーと事務所に
 伝えて貰っていいですか?」



冷静に報告するように
対応を試みるも、
それを紡ぐ傍から
俺の意思とは関係ないところで
体が震えてしまう。


息がしづらくなる。
< 393 / 613 >

この作品をシェア

pagetop