君と恋する奇跡~優しい笑顔に恋をして~
第1章

告白

あたし、川島雅(かわしまみやび)。


高校3年生の18歳。


「いぇ~い!明日から夏休み!」



あたしのクラス、3組のみんなは、
受験生なのに夏休みを楽しみにしている。



あたしは一応、看護師になりたいから、
国立看護大学を目指している。



「雅!みんなで遊ぼうね!」



そう声をかけてきたのは、
あたしの隣の席に座っている、
あたしの親友、伊藤麻里亜(いとうまりあ)。



「ごめん。あたし無理!
勉強しなくちゃいけないから」


あたしは麻里亜の方に
顔を向けて謝った。



「え~。雅はいいよ!
だっていつも成績トップじゃん!」



そう。あたしは常に成績トップ。



でもそれは、いつも頑張って勉強
してるからで…。



「でも、そんなこと言って遊んでると、
大学行けなくなっちゃう!」


「そんなことないよー!」



「そうかな?でもあたしは無理!
ごめん!」



あたしがそう言い切ると、麻里亜は
「そっかー」と肩を落として前を向いた。





< 2 / 53 >

この作品をシェア

pagetop