輝く光の中で
マリーとクリスは、学生時代から、チャリティーやボランティアに
率先して参加しており、その時にいろんな国民の意見を聴いていた
お陰か、二人の実力は、あっという間に発揮された。

クリス(クリスティーナ)は、ハルストローム侯爵の娘で、
本来なら、お嬢様なので、働かなくても良いのだが、マリー
に誘われて、またハルストローム侯爵も賛成してくれたおかげで
わが社に入社してきてくれた。

彼女は、賢くて、どちらかと言うと物静かなタイプだ。

マリーの話だと、お年寄りから子供達まで皆が、クリスと接すると
明るく元気になるそうだ・・・。

確かに、彼女の存在は、周りの雰囲気を和ませる力がある様だ。

決して出しゃばることもないし、物事を、明確に捉え、的確に判断
する力は、マリーよりも優れていると思う。

反対に、マリーには生まれ持った華やかさがある。

マリーの華やかさは、クリスとまた違って、人を和ませる・・・。

二人のお陰で、随分仕事がやりやすくなり、会社としての業績も
伸びて来ていた。

マリー達が来てからの、初めての俺の誕生日に、親しいメンバーで
飲みに行くことになった。

正直、自分の誕生日は、万梨阿との別れを思い出させるので
行きたくなかったが、皆の気持ちを考え、その日は、行くことに
した。
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