輝く光の中で
親子
Side 智

クレメレン王国が招待してくれた、夕食会に向かって、会場に着き
タクシーを降りて、クレメレンの王子に挨拶したら、アイツだった。

一応、一通りの挨拶はしたが、次に万梨阿が挨拶する時、互いが
驚いて、一瞬そこだけ時間が止まっているかのようだった・・・・。

ただ、万梨阿は、すぐに王子に挨拶をし、お姫さんにも挨拶を
交わし、会場の中に入った。

多分、王子の側近とも面識があるのだろう、万梨阿は、とりあえず
平静を保って、挨拶をしていた。

その後、夕食会が始まったので、食事の席についたが、俺は、当然
王子の隣だ。

俺の怒りが、オーラとなっているようで、皆は、必然的に俺を
避けていた。

食事も終り、帰ろうと万梨阿を捜していたら、トイレの方で、万梨阿の
話し声が聞こえた。

万梨阿の隣には、王子がいた・・・。

「万梨阿、どうした?」と、聞いたら、どうも輝の具合が悪くなり
この王子に助けを求めたみたいだった。

王子は、すぐに医者に電話し、万梨阿に、電話するように伝え
万梨阿の電話が終わると、万梨阿の手を引き、エントランスに
向かった。

俺はその後をついていき、車に乗り込む時、俺も無理やり一緒に乗った。

当然、車中は無言である。

15分ほどすると病院に着き、王子が万梨阿を担当医のところに
連れて行ったら、そこには、すでに莉那が輝を連れて来ていて
、輝はベットに横になっていた。

思わず、輝の顔と王子の顔を見比べてしまった。

・・・・・・親子だ・・・・・。そう確信した。

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