輝く光の中で
次の日、アルが万梨阿と一緒に出社してきた。

エドワードから朝、万梨阿の同行者の具合が悪くなり、急遽、病院へ
運んだ、との事だった。

そしてアルは、暫くマンションから通うことになったから、と伝えられた。

俺達は、マリーとクリスがまだ来ていなかったが、先に打ち合わせに
入った。

今日は午後から、講演会。明日からは、3日間勉強会がある。

打ち合わせをしている最中に、マリーとクリスが出社してきた。

そこで万梨阿から、この会社の形態についての質問が出た。

質問に、皆が答えていると、万梨阿から、『アルは、仕事を抱え
過ぎだから、それを俺にさせろ』と発言した。

皆は、驚いて、言葉も出なかったが、反面、やはり万梨阿だと思った。

万梨阿の物事を瞬時に読み取り、そして冷静に判断し、助言する。

昔と変わらない・・・否、前よりも一層磨きがかかった。

その日は、久しぶりに、万梨阿にデレデレで独占欲丸出しの
アルも見た。

その姿を見て、マリーもクリスもエドワードも驚いていたが
それがアルの本性だよ。と教えてやった・・・。

ただ、クリスは、アルの事が好きだったから、複雑だろうな、
と思ったが、アルを相手出来るのは、万梨阿しかいないと痛感した。

それから、アルは、毎日万梨阿と一緒に居たいがために
仕事も、俺に任せて、万梨阿との時間を過ごしたいが故に
勉強会の後、3週間休みをもぎ取っていった。

アルは、どうするつもりなんだろうか・・・・・?

二人の行方に、幸せがあることを祈るだけだった。

                    by セドリック
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