輝く光の中で
莉那と付き合う前は、俺は自分の立場もあるから、絶対に
女と1対1で、付き合うことはしなかった。

女を抱きたくなったら、その場限りの後腐れのない女だけを
相手にしてきた。

お陰様で、容姿もそこそこ整っているので、女に不自由することは
全くなく、いつでも抱きたいときに抱けた。

だが、莉那と付き合うようになってからは、莉那一筋だ。

莉那は、付き合った男は、全て俺が初めてで、キスもセックスも
全て俺が仕込んだ。

躰の相性も良かったのが幸いして、昔みたいに、他の女を相手に
する事もなく、ひたすら莉那を俺好みに調教した。

万梨阿は、俺の鬼畜さを知っているから、莉那が、俺に告白する
ときも、万梨阿は、反対したそうだ・・・。

俺が、万梨阿の立場だったら、俺も反対する。

だって、俺は、身内の男どものせいで、腹黒さ、冷酷さは、鬼畜さ
九条の男の中で、一番だ!

これは、祖父たちからも「智が一番、恐ろしい」と、会うたびに
言われている。

ただ、自分の懐に入った人に関しては、また別で、十分に甘やかすし、
必ず、守る。

まぁー独占欲は、半端ないけどね・・・。

だから莉那が告白してきた時、すぐに『OK』して、裏では、
祖父に頼んで西条の会長に、俺が莉那と付き合う事を承認させた。

俺の祖父と莉那の祖父は、昔からの仲間で、お互い業種も
違うので、長くいい関係を築いてきている。

西条はホテルやレストランなどを経営しているし、
九条はプラントエンジニアリングをしている。

祖父達は、俺達の事を、喜んでいるので、俺の結婚は
まず問題がない。




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