輝く光の中で
電話を切った瞬間、アルが激しいキスをしてきた・・。

「ア・ル・・・・・ちょ・・・・まっ・・・んふっ・・・・」

「万梨阿、今の誰?何、話してたの?」

「ふっ・・・い・今のは、私と一緒に留学してきた友達よ。
 大学が違うから、近くにいないけど、大切な友人よ。
 年末、日本に帰るかどうか聞いて来たの。でもその前に
 クリスマスを、フランスかイタリアで過ごしてから、帰らないかって
 電話だったの・・・・」

「休暇か・・・・・。で、行先は、どうするの?」

「日本にいる友達が、ホテルの娘だから、彼女に聞いて
 部屋が空いている方に行くわ・・・」

「・・・・・・。クリスマス、一緒に過ごせないのか・・・・」

「アルも、国に帰らないと行けないんじゃないの?」

「それはそうなんだが・・・・。決めた、その旅行、一緒に
 行こう!」

「へぇ? 一緒に行くの? 大丈夫なの?」

「あー、大丈夫だ!ただ、あの二人も付いてくるかな!?」

「・・・・・・・。わかったわ、ちょっと聞いてみるから・・・。」

私は、アルの申し出に、困惑しながらも、莉那に電話をかけた。
< 50 / 239 >

この作品をシェア

pagetop